Fate + Bloom + You made me arise(2000)
/ KAMINARI

ほぼヤル気が感じられない・・・REC直後に脱退

よくある話で
もろもろ経験を経て
数年後とかにあらためて
プレイを聴いてみると
もっと全然ウマくハマりそうな
アプローチが浮かんできて
どうしようもないムラムラ感に
苛まれるが時すでに遅し
っていうヤツがまさにコレだ。

誰かのネタを
曲という形に
昇華させていくプロセスで
出口の見えない闇の中を
藻掻きながら
正解を探していた時期。

そういうモードの時は
自発の曲やアイデアを
無理してでも出していくコトが
突破口になったりするのだが
それも裏目が続き
日々モチベはダウン。

普段のライブで
これらの曲をプレイしている時や
曲作りのスタジオワークの段階から
そういった良くない意味での違和感や
それを突破するためのイメージが
湧いてこない状態が続く中
モチベーション低いまま
デモ録りもなくそのままRECに突入。

とりあえず予定のRECスケジュールが終わり
MIXまで数日。

お互い色々考えてたんだろうね。
寺ちゃんから、話あるからウチまで行くよっていう電話。

話はメタルがやりたいっていうコトと
その音楽性に
オレのプレイヤー的指向性が
合ってないっていうコト。

Band of POPの頃から5〜6年
一緒に演ってきたのもあり
合うトコロや
こいつのこーゆートコ合わねーなー
みたいなのもたぶんお互いあったり
他のメンバーとも話した上で
意を決して話してくれたんだろうなっていうのが
その話しっぷりから解せた。

プレイヤー的指向性ってトコロで言うと
ハードコアパンクと50’sロカビリー
ストレイキャッツとラウドネス
映画で言うとフットルースと石井聰亙の爆裂都市を
同時進行で吸収していくような無節操極まりない
アイデンティティーが形成されたオレは
メタルっていう血の濃度でいうと
かなり薄い部類。

メタルやるって言えばやるけど
彼の望むモノは出せないかもしれないなとその時感じたし
自分としても違う活路を見出だしていったほうが
お互いのためかもなと思えた。

インディーレーベルだけど
メジャー流通でリリースできる
っていうところまで漕ぎ着けたのに
自ら組んだバンドをこのタイミングで
実質クビになるっていうのは
正直ムカつく部分もあり情けなくもあったけど
この申し出を真摯に受け止め
袂を別つ決断をする。

数日後のMIXには当然参加する必要もなく
仕上がりもそれなり。
というカンジを受けるが

2:Bloom の中間以降のエンディングへ続く流れや
3:You made me arise の7拍子になってエンディングへ続くアレンジは
いま聴いてもグッとくるカンジ。

脱退後、ギタリストにはコーストイズクリアのえーちゃんが加入。

1年後にリリースした
MAXI:WORLD IS OVER っていうタイトルからは
それまでの何かと決別したKAMINARIっていうバンドの腹決めを感じる。

リリース後に一度だけ渋谷サイクロンのライブを観に行った。
それがKAMINARIの姿を外から眺めた最初で最後。

その後、2002年にVAPからフルアルバムをリリースして、その後解散。

BARKS

TOWER RECORDS

TSUTAYA

ALL MUSIC

Neowing

ドラムでごはん

激ロック(PTP/ZAX)

轟音と美旋律でいこう!!


それから随分経った
確か2006年か2007年の冬に
吉祥寺のサンロードで寺ちゃんと偶然再会して
道端で1時間ぐらい話し込んだ記憶がある。

その時はもうKAMINARIは解散して
バンドはやってないっていう話だったけど
どーやらまた最近復活させたらしい。

やるねえ。

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