VOICE(1999)
/ KAMINARI

”男らしいカンジ” ていうテーマで始めたこのバンド。
三半規管にダメージを喰らい世界が傾いてフラつくような爆音でSPANAM、マイナーリーグ、DECAY、HEADCASE、スラングブギーなんかと毎夜プレイしていた三軒茶屋HEAVEN’S DOORでの日々を思い出す。

Band of POPの寺ちゃんとSOMERHYME OVERDRIVEのTAKちゃんに旧高田馬場PHASEの前で声をかけた。
大樹にどうやって声をかけたのかは記憶にないが、何かのバンドの飛び入りでライムしていた姿が凄く印象に残っていて、渋谷屋根裏でバイトしていたまだ10代の少年だった彼をイイカンジのノリでたぶん誘ったんだろう。

のちにメタルへ傾倒していくKAMINARIだが、結成当初はメンバーにスクラッチDJのSATO-KENもいたミクスチャーバンド(ファーストデモに収録)だった。

この頃はミクスチャーバンドの青田刈りっていうご時世で、確か、TACOSがMISSILE GIRL SCOOTというバンドになって、FIESTAのメジャーレコ発かなんかの時の対バンで一緒にやったライブ後に、TEACH & LEARNという名古屋のレーベルで当時働いていたヨッシーに、渋谷サイクロンの前で刈られたのがリリースのきっかけ。

という流れで、お金を出してもらってRECできるコトになったので、ホクホクしながら考えたギターアレンジをいよいよREC。リズム録りのアンプヘッドは確か5150をレンタルした。

リズム録りからダブリング、オーバーダブへ着々とRECは進み、録り終えたあとのMIXのイメージもかなり浮かんでいた何日目かのコト。
RECが決まってから、それまでのライブプレイを分解しパーツに割り当て、せっかくRECしたオーバーダブの数々やエフェクトをMIXの段階で一度削ぎ落としてみようというコトになり、最終的に曲として成立するために最低限必要な処理とトラックのみを残したこの一品。

最低限のアンサンブルになることを想定せずした元々のサウンドメイキングのせいもあり、音像のマッチングやバランスがしっくり来ない部分もアリアリ。だがそれよりも、最終的に全体がギュッと狭まったやたら近い距離感や、弦や鳴り物が生々しく震える個々のゴリゴリビチビチしたリアルな空気感も残せたので、ファーストっぽくコレはこれでアリかな。というカンジで納得。

TOWER RECORDS ONLINE
All Songs Sound Produced and Arranged by KAMINARI

“KAMINARI” are
TAIKI MORI : Vocal
AKINAO TERAOKA : Bass
GAK NISHIZAKI : Guitar
TAK WATANABE : Drums

Engineered and Mixed by Takashi Kitaguchi
Recorded at BAZOOKA HIGASHINAKANO
Mastered by Tatsuya Kase
Mastered at BAZOOKA STUDIO

1999 NIPPON CROWN Co.,Ltd. / TEACH AND LEARN Made in Japan. All right Reserved.
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